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セールスコピーライターのフリーランス起業をオススメしない理由

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たにーです。

サラリーマンを辞めて、フリーランスのセールスコピーライターとして起業してみようかな?

もし、あなたがそんな風に考えているなら、ぜひこの記事をお読みください。

僕は、今から約4年前(2015年)にフリーランスのセールスコピーライターとして起業しました。

そして、実際に4年間仕事をしてきて分かったことがたくさんあります。

この記事では、そのリアルな経験談をシェアするとともに、セールスコピーライターをフリーランスで起業することについての、現時点での僕の率直な見解をお伝えしたいと思います。

セールスコピーライターのフリーランス起業をオススメしない理由

インターネット上を探すと、セールスコピーライターになるためのロードマップ的な情報を見つけることができます。

セールスコピーライターになるための教材や塾、講座、スクールといったものも数多くあります。

それらは決まって、セールスコピーライターがいかに夢のある職業なのか、ということについて力説されていますよね。

  • パソコンさえあれば、自分のペースでいつでもどこでも仕事ができる
  • 経験や文章力は必要ない、勉強さえすれば誰にでもなれる
  • スキルさえ身に付けば仕事には困らない、そして自分の努力次第で収入は青天井

実は、僕はこんな甘い言葉を鵜のみにし、セールスコピーライターを志したうちの一人なのですが…(笑)。

確かに、これらはウソではありません。

ウソではありませんが、かといって簡単に実現できるほど甘くもなかった…。

セールスコピーライター起業のリアル

それでは、実際に僕がセールスコピーライターとして起業してみて分かった、教材やスクール販売者が決して語ることのない、セールスコピーライターのリアルな体験談をお伝えしていきます。

仕事の確保が難しい

セールスコピーライターは、とにかく仕事を取るのが難しいです。

セールスコピーライターの仕事の取り方については、いろいろな方法があります。

例えば、よく言われるのが交流会やセミナーなどに行って名刺を配り営業をかけるというもの。

ただ、マニュアル通りにやっても思うように仕事に繋がらないというのが現実です。

人との出会いというのは運の要素も大きいですし、この時点で心が折れてしまうという人も結構います。

実際、僕の知る限りでも勢いで起業したものの仕事が取れずに辞めていくというパターンは本当に多いです。

収入が安定しない

セールスコピーライターは、仕事の取り方にもいろいろなパターンがあります。

タスク単位、プロジェクト単位、月額契約、成果報酬などなど。

受けきれないくらい仕事があればいいですが、起業当初で経験も実績もない状態でそのような状況はまず望めません。

そして、報酬額や支払いスパンもまちまちです。

プロジェクト単位の仕事になると、最終的に売り上げが立ってからの入金というパターンも多い。

なので、着手から実際に口座にお金が入ってくるまでに何か月もかかるということもザラにあります。

報酬額にも波があり、報酬がゼロの月というのも珍しくありません。

サラリーマンのように毎月一定額が安定して入金されるということがほぼないので、数カ月先の収入の見通しも立ちづらく資金繰りも厳しくなりがちです。

税金関係の支払い負担が大きい

フリーランスで起業する=個人事業主になるということです。

個人事業主になると、健康保険や国民年金の支払いも自分でしなければならないのですが、これが思いのほか大きな負担としてのしかかってきます。

国民年金の金額は、1人当たり16,410円(2019年現在)です。

もし配偶者がいれば2人分払うことになり、その金額は1か月あたり32,820円。

これだけでも結構な金額ですが、これに加えてさらに国民健康保険料も支払わなければなりません。

保険料は前年度の年収に応じて変わってきます。

料率も地域によって違いがありますが、僕は月5万円前後を支払っていました。

セールスコピーライターという職業は基本的に仕入れがありません。

経費と言ってもリサーチのための費用や、本や資料、機材などの購入費くらいのものなので、他のビジネスと比べても利益率はバツグンに高いです。

なので売り上げの高い年は必然的に所得も高くなり、それに応じて国民健康保険料も高くなる、ということになります。

所得が高くなるということは、当然ですが所得税も高くなるということです。

さらに、これ以外にも状況に応じて支払わなければならない税金があります。

主なものをまとめると、

  • 所得税
  • 住民税
  • 個人事業税(所得が290万円を超えている場合)
  • 消費税(前々年の売り上げが1,000万円を超えている場合)
  • 固定資産税(不動産を所有している場合)
  • 源泉所得税(報酬から天引きされる場合あり)

金額は売上げや所得によって変わってくるので、具体的な金額については言及しません。

一番伝えたいのは、とにかく税金を含めた支払額がハンパないってこと。

仮に手取りで30万円の報酬があっても、保険料と年金だけで約8万円が一気に飛んでいきますからね(僕の場合)。

で、そこから税金や生活費を支払わなければならないのですから、思ったより余裕がないということはご理解いただけるのではないでしょうか。

常に成果が求められる

セールスコピーライターは成果を出してナンボです。

ライターとは言っても、ただ文章を書いていればいいわけではなく、書いた文章が売上げに繋がらなければ何の意味もありません。

どんなに上手な文章でも、成果につながらなければ、それは無価値だということ。

これは、僕が実際にクライアントさんに言われたことでもあります。

仮に何万文字書いたとしても、売り上げがゼロなら当然僕らの報酬もゼロ、というわけなんですね。

提供した成果物の対価として報酬が支払われる、というわけではなく、成果物が生み出した売上げに対して報酬が支払われる。

セールスコピーライターは、常に成果が求められる仕事です。

仕事に対する責任が大きい

先ほどの話しとリンクしますが、仕事に対する責任が大きいのもセールスコピーライターの大きな特徴です。

例えば、プロダクトローンチと呼ばれる大きなプロモーションを展開する場合。

セールスをかけるための顧客リストを集めたり、FacebookやツイッターなどのSNS、メルマガ、GoogleやYoutubeなどに広告を出すため多額の広告費が投入されます。

プロモーションが成功するか否かは、まさにセールスコピーライターの腕にかかっており、もしコケてしまった場合、広告費や人件費を含め莫大な損失を出してしまうことになる。

実際、大規模なプロモーションになると数百万という広告費を投入するのはザラです。

もしこのレベルで損失を出してしまった場合、個人でその額を補填するのはまず無理でしょう。

まあ、すべてがセールスコピーライターの責任というわけではないにしても、少なくともクライアントサイドはそういうスタンスで対応してくるでしょう。

クライアントの経営にまで影響を及ぼしてしまうくらい大きな責任があるのが、セールスコピーライターという仕事です。

突然仕事がなくなるリスク

セールスコピーライターに限ったことではないですが、突然仕事がなくなるというリスクは当然あります。

継続案件を受注できればまだいいですが、単発の案件ばかりだとやっぱりどこかで仕事が切れてしまいます。

さらに言うと、継続案件や専属契約であっても、クライアント側の都合で突然契約が切られてしまうということも起こり得る。

これは実際に、僕も経験していることです。

仕事を掛け持ちすることでそのリスクは減らせますが、1人で業務をこなす場合、仕事の掛け持ちはかなり大変です。

仕事に慣れてきてうまく立ち回れるようになれば、掛け持ちも可能と言えば可能…正直かなり大変ですが。

ただ、最初のうちはどうしてもお付き合いするクライアントは限られてくるでしょうし、そうである以上、突然仕事がなくなってしまうというリスクは常につきまとうことになる、ということです。

ある程度のスキルや経験はやっぱり必要

走りながらスキルを磨く、という考え方には僕も賛成です。

ただ、やっぱりスタートアップの時点でもそれなりのスキルや経験がないと成果につながらない、という事実は否定できません。

商品づくりからアフターまで、すべてに関わるのがセールスコピーライターという仕事です。

逆に言えば、そこまでしっかりと関わっていかなければ成果は上がらない、ということでもあるのです。

正直、現場を経験せず起業するのは無謀だと僕は思いますし、おそらく何もできずに終わってしまうでしょう。

肉体的・精神的なタフさが必要

自分の書いたコピーにダメ出しされる、何度も書き直しを求められる、というのは精神的にかなりダメージを受けます。

これはキャリアや実績を積み上げることで少しずつなくなっていきいますが、最初は避けて通れません。

キャリアや実績のないライターは権威性や信頼性にも乏しく、どうしてもそういう目で見られてしまうというのもあります。

ドツボにはまってしまうと、もう書きあげられないんじゃないかと思うことすらあるくらいです。

さらに仕事の取り方によっては、サラリーマンより多忙になります。

プロモーション時期などは24時間付きっきりですし、昼夜逆転は当たり前。

休みはもちろん、自分や家族との時間すら満足に取れません。

肉体的・精神的にキツいことも多いですが、それを乗り越えるくらいタフでなければ、まずやってはいけないと思います。

セールスコピーライターはまず副業から始めるのがベスト

何の経験もないまま起業し、このような環境に飛び込むのは正直無謀だと言わざるを得ません。

僕はある程度経験を積み、地盤を固めた状態から起業したので、まだどうにかこうにかやれてはいますが。

僕がかつて所属していたセールスライター起業を支援するコミュニティでは、サラリーマンを辞め経験ゼロで起業した人が何人かいました。

聞くところによると、皆うまくいっていないようです。

結局サラリーマンに出戻ったという人もいますし、経験ゼロでの起業はかなりリスクが高いのは間違いありません。

ただ、なかには成功する人もいるでしょうから一概には言えませんが。

実は、セールスライターになりたい人向けの教材や講座には、こういう見えない部分のデメリットがほとんど書かれていないんです。

まあ、それはそうですよね。

本当のことを言ってしまうと売れなくなっちゃいますから…。

ということで、セールスコピーライターを目指すのであれば、サラリーマンを続けながらまずは副業でライターをやってみて、ある程度経験やスキルを身に付けてから起業するのがベストなんじゃないか、というのが僕の見解です。

正直、仕事を選ばなければライティングの案件は無数にあります。

以下は、クラウドソーシングで有名なサービスです。

登録して、案件を見てみてください。

今すぐにでもできる仕事、いっぱいありますよ。

こういうところで副業として報酬を得ながら実績と経験を積んでいけば、将来的なキャリアチェンジに活かすことができます。

>>クラウドワークス

>>ココナラ

最後に

もしかすると、夢や希望を壊すようなことばかり言ってしまったかもしれません。

ですが、これが実際に僕がセールスコピーライターで起業してから体験したことのリアルです。

会社を辞めて退路を断てとか、勢いで会社を辞めても何とかなる、というような無責任な発言をする人がいますが、こういう人の発言を鵜のみにしないよう十分に気を付けてください。

もしあなたに何かあっても、決して助けてはくれませんから。

あなたに家族がいるなら、なおのことです。

それに、常に不安や心配がつきまとっているような精神的に不安定な状態で、決していいコピーは書けません。

何かあっても大丈夫なよう、常にセーフティネットを確保しておくことを忘れないようにしてください。

ちなみに、僕がもし独身だったら、会社を辞めて起業という選択肢もアリかなぁとは思います。

余談ですが(笑)。

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たにー
コピーライターやってます。

セールスコピーライターに資格は一切必要ありません! | タニログ へ返信する コメントをキャンセル

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