たにーです。
この記事では、セールスコピーライターとコピーライターの違いについてお伝えします。
ビジネス視点で見ると、この両者には明確な違いがあり、肩書きを決める際の判断材料ともなります。
それぞれに必要なスキルも合わせて解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
セールスコピーライターとコピーライターの違い
コピーライターという仕事は、大きく以下の2つに分けられます。
- イメージ広告・ブランド広告のコピーライター
- レスポンス広告のコピーライター
それぞれ、詳しく説明します。
イメージ広告・ブランド広告とは?
①のイメージ広告・ブランド広告というのは、「企業や商品の認知やブランディングを目的とした広告」のことを指します。
例えば、以下のようなものです。
この動画は、ハーゲンダッツの認知度向上の効果はあるものの、電話や注文を促したりという、直接的な購買行動は喚起されていません。
この動画からいくら売り上げが上がった、ということも分かりません。
これが、イメージ広告・ブランド広告と言われるものの一例です。
また、有名なコピーライターの一人に糸井重里さんという方がいらっしゃいます。
糸井さんの有名なコピーの中の一つに、
- 生きろ。(もののけ姫:スタジオジブリ)
というものがありますが、このようなコピーもイメージ・ブランド系に分類されます。
他にも、
- わんぱくでもいい、たくましく育ってほしい(丸大食品)
- お金で買えない価値がある(マスターカード)
というようなコピーも、イメージ・ブランド広告のコピーです。
レスポンス広告とは?
対して、②のレスポンス広告というのは、「反応を得ることが目的の広告」のこと。
例えば、以下のようなものです。
これは、定期的にうちに届く進研ゼミからの広告です。
チラシに申し込み用のハガキや電話番号が付いていて、送ったチラシから申し込みがあったかどうかが明確に分かるようになっています。
これが、レスポンス広告と言われるものです。
他にも、
- 「ジャパネットたかた」のようなCMや番組の最後に「今すぐお電話を」と注文を促すようなもの
- 注文用の連絡先が書かれているチラシやDM
- Youtubeの冒頭に流れているダイエットや脱毛の広告
などなど、効果が明確に数値化できるものは、すべてレスポンス広告に当てはまります。
注文だけでなく、資料請求やお問い合わせなどが目的の広告もレスポンス広告です。
レスポンス広告のコピーを書くのがセールスコピーライター
セールスコピーライターとコピーライターの違いは、
ということになります。
以前は、セールスコピーライターとコピーライターは明確に区別されておらず、セールスコピーライターもコピーライターと同義で扱われていました。
セールスコピーライターとコピーライターが区別され始めたのは、わりと最近になってからです。
セールスコピーライターは「セールスライター」と言われたりもしますが、どちらも同じものだという認識でOKです。
セールスコピーライターとコピーライターに求められるスキルの違い
セールスコピーライターとコピーライターは、同じライターではありますが、それぞれに求められるスキルが違います。
コピーライターに求められるスキル
イメージ・ブランド広告がメインのコピーライターには、高い文章力やセンスが求められます。
いかに質が高く美しい文章が書けるか、キャッチーなコピーを生み出すことができるか。
豊富なボキャブラリー、文法の知識や表現技法などのスキルも必須です。
セールスコピーライターに求められるスキル
一方、レスポンス広告がメインのセールスコピーライターには、そのような高い文章力やセンスは必要ありません。
求められるのは、コピーライティングのスキル、心理学やマーケティングのスキルです。
コピーライターに比べ、より実用的なスキルを求められるのがセールスコピーライターだというわけです。
ただ、コピーライターにも、心理学やマーケティングのスキルがあるに越したことはありません。
なぜなら、ヒットコピーを生み出すには人の心を動かさなければならず、そのためには心理学やマーケティングの知識が必要となるからです。
セールスコピーライターとコピーライターの違いを理解してもらうのは難しい
僕が起業した当時の肩書きは「コピーライター」でした。
コピーライターというと、一般的にはイメージ・ブランド広告のイメージが強いのかもしれません。
というのも、名刺交換などの際に「コピーライター」と名乗ると、だいたい
「糸井重里さんみたいな仕事をされてらっしゃるんですね!」
と言われてしまうからです。
なので、より分かりやすくするために肩書きを「コピーライター」から「セールスコピーライター」に変更しました。
これでなんとなくニュアンスは伝わるようになりましたが、とはいえセールスコピーライターを知らない人に仕事内容を説明するのはなかなか難しいです。
個人的には「コピーライター」という肩書きの方が気に入ってはいるんですが、まあ仕方ないですね。
セールスコピーライターの認知度について
セールスコピーライターという仕事の認知度は、一般的に見て低いです。
自己紹介で「セールスコピーライター」と名乗っても、理解されづらい場面のほうが多い気がします。
ビジネス系のセミナーなどでは認知度も上がってきてはいるものの、まだまだメジャーな仕事とは言えません。
ちなみに、「セールスライター」と名乗っていた時期もありますが、セールスコピーライターのほうがしっくりくるというか、第一印象で分かりやすいと感じたため、今はセールスコピーライターと名乗っています。
ビジネスにおいては、売り上げに直結する重要なポジションを担う仕事なんですけどね。
なので、セールスコピーライターとして仕事をしていくなら、どんな仕事なのかを紹介したり、自分自身の認知度を高めるための活動も積極的におこなっていく必要があるかもしれません。
僕自身も、もっとセールスコピーライターの認知度を高めていくための活動をしていかなければ、なんて思ったりしています。
セールスコピーライターとコピーライターの違い:まとめ
今回は、分かりづらいセールスコピーライターとコピーライターの違いについてお伝えしてきました。
セールスコピーライターとして活動していくなら、この違いはしっかりと理解しておく必要があります。
セールスコピーライターが書くコピーは、何らかの形で売り上げにつながるものでなければなりません。
- 面白い
- いい感じ
- シャレがきいてる
- ひねりがきいてる
- 笑える
- 感動する
みたいな、ポエムや小説のような文章を書くのは、セールスコピーライターではなくコピーライターの仕事。
セールスコピーライターは「売上アップの専門家」であることを常に意識しながら、ライティングに取り組んでいただければと思います。
参考になれば幸いです。
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