たにーです。
Facebookをビジネス目的で使っている人は多いと思います。
プロフィールやカバー画像をビジネス仕様にし、ホームページやブログの更新情報を流したり、見込み客にアプローチしたり、集客したり、商品の告知・販売をしたり、個別のメッセージを送ったり。
もしかしたら、あなたもそうかもしれません。
ですが、ちょっと待ってください。
その使い方、Facebookの利用規約に違反している可能性があります。
Facebookをビジネスで使っている、もしくはこれから使っていこうと思っているなら、これらの規約はぜひ確認しておいていただきたいです。
FaceBook個人アカウントの商用利用は規約違反
重要なことなので、一番最初にお伝えします。
これは、Facebookの利用規約にも明記されているのですが、あまり知られていません。
実際、僕も最近まで知りませんでした。
そもそも、細かい規約を確認して使う人なんてほぼいないと思いますし、
・どこまでがビジネスになるのか?
・基本データに職歴の入力欄があるのになぜ?
・インスタグラムとの関連性は?
などなどいろいろな疑問を感じなくもないですが、とにかくビジネスで使うのは規約違反だということなのです。
Facebookの利用規約をご覧ください。(2018年8月現在)
1. Facebookを利用できる方
利用者の責任ある発言や行動が、より安全で責任あるコミュニティづくりにつながります。そのため利用者は、次の事項を守る必要があります。
利用者が日常的に使用する氏名と同じ氏名を使用すること。
ご自身に関する正確な情報を提供すること。
(ご自身の)アカウントを1つだけ作成すること、また私的利用を目的としてタイムラインを利用すること。
自分のパスワードを共有したり、自分のFacebookアカウントに他人をアクセスさせたり、または自分のアカウントを(弊社の許可なく)他人に譲渡しないこと。
FaceBook利用規約より引用
以上のように、個人アカウントのタイムラインは私的利用を目的として利用することとあります。
ちょっと分かりづらい表現ですね。ここで、「私的」の定義について確認しておきましょう。
「私的」を辞書で調べてみると、
個人にかかわっているさま。おおやけでないさま。プライベート。
とあります。
つまり、プライベート以外での利用はできない、ということです。
会社名などでの登録、集客や商品やサービスの紹介・販売といったビジネス活動は、プライベート利用の範囲を超えているので、規約違反になり得るということですね。
ちなみに、この記事の執筆時点(2018年8月)では、最新の利用規約(2018年4月19日更新)を参照していますが、僕が以前に確認した時点ではもっとストレートで分かりやすい表現を使っていましたので、そちらもご紹介しておきます。
個人用タイムラインを個人の営利目的で利用することはできません。商用には相応するFacebookページを利用するものとします。
FaceBook利用規約より引用
明確に、個人タイムラインのビジネス利用を禁止していますよね。
ただ、最新の規約では「営利目的」とか「商用」という文言がなくなり、「私的利用」というフワッとした表現になっているので、なんとなく規約が緩くなったのかな?というようにも感じますが。
とはいえ、みんなやってるじゃん!?と思われたかもしれません。
ですが実は、規約違反にはいろいろなリスクがあるんです。
Facebookでビジネスをやるなら、これはぜひ知っておいた方がいいです。
ちなみに、人気のLINE@にも規約違反でアカウント停止されるケースがあるようです。
以下にまとめていますので、もし使っている場合は確認しておくといいかもしれません。
参考:LINE@のアカウントが削除されてしまう前に知っておくべきこと
規約違反はアカウント停止のリスク
では、規約を違反するとどんなリスクがあるのか?
プロフィールを使用して自分自身以外の何か(経営するビジネスなど)を表すことは、Facebook利用規約に違反します。Facebookページに移行しない場合、アカウントに永久にアクセスできなくなる可能性があります。
Facebookヘルプセンターより引用
Facebookのプロフィールをビジネス目的に使うのは違反だという、Facebook側の明確な見解です。
どこまでがビジネスに該当するのか非常に曖昧で解釈次第というところもありますが、いずれにせよ規約違反はアカウントに永久にアクセスできなくなる可能性って恐ろしいですよね…。
弊社は、できるだけ多くの方にFacebookを利用していただきたいと考えています。ただし、以下に該当する方はFacebookを利用できません。
13歳未満の方(または、自国で製品を利用できる法定年齢に達していない方)
性犯罪者
以前、弊社の規約やポリシーに違反したことを理由としてアカウントが停止となったことがある方
適用法により、弊社の製品、サービスまたはソフトウェアの受領を禁止されている方
FaceBook利用規約より引用
Facebookは、実名もしくは日常的に使う名前での登録で、1人1アカウントしか作成することはできないという規約があります。
なので、1度アカウントを停止されてしまえば、以後2度とFaceBookアカウントを作成できないということになってしまうのです。
とはいえ、本当にアカウントの停止なんてされるの?と思われるかもしれません。
ですが実際、何の前触れもなく突然アカウントが停止されたというケースを、僕は身近なところでいくつか知っています。
ネット上にも、アカウントが停止されたという情報はいくらでもあります。
ただ、アカウント停止とビジネス利用との因果関係は分かりません。
Facebookは、なぜ停止されたかという具体的な原因については言及しないので。
とはいえ、ビジネス利用は規約違反なので、それが原因になったという可能性は十分に考えられますね。
弊社の規約やポリシーに対する違反があると判断される場合、弊社はコミュニティやサービスを保護するために、利用者に対してアカウントへのアクセスの一時停止やアカウントの停止を含む何らかの措置を講じることがあります。
FaceBook利用規約より引用
アカウントの停止に対しては、異議申し立てをおこなうことができます。
ただし、規約違反の程度によってはアカウントの復旧が不可能な場合もあります。
一度アカウントが停止されると、復旧はほぼ不可能だと思っていた方がいいかもしれません。
というのも、僕の周辺ではアカウント停止から復旧したという話を聞かないからです。
異議申し立てについても、本人確認書類の提出が必要だったりと時間も手間もかかり結構大変みたいです。
さらに、それをしたからといって復旧できる保証はありません。 Facebookでは、Facebook利用規約に従っていないFacebookアカウントを停止しています。たとえば、次のような場合です。
・Facebook利用規約に従っていないコンテンツを投稿している
・偽名を使用している
・他の人になりすましている
・Facebookのコミュニティ規定に違反して、Facebookで許可されていない行為を続けている
・嫌がらせ、広告、宣伝、その他の許可されていない行為を目的として、他の利用者に接触している
FaceBook利用規約より引用
以上は、アカウント停止の原因となる使い方です。
ただ、抽象的な内容なので正直分かりづらいですよね。
しかも、もしアカウントが停止されることがあっても、なぜ停止されたのかという具体的な理由については答えてくれない場合がほとんどだそうです。
規約の解釈って、本当にあいまいですし。
さらに、FaceBook個人アカウントをビジネス(商用利用)に使うのは、アカウント停止のリスクだけではなく、デメリットもたくさんあります。
個人アカウントをビジネスに使うデメリット
では、個人アカウントをビジネスに使うとどんなデメリットがあるのでしょうか?
会社名やブランド名での登録ができない
Facebookは、以前は実名での登録を原則としていました。
ですが、最近の規約では「利用者が日常的に使用する氏名と同じ氏名を使用すること」となっています。
これは、例えばビジネスネームやペンネームを日常的に使っているなら、そちらの登録でも良いという解釈ができるかもしれません。
ただ、これも個人が使う名前での登録が必須なので、会社名やブランド名での登録はできないということになります。
たまに名字と名前を分割して会社名やブランド名で登録している人を見かけますが、これは規約違反になるのでやめた方が無難です。
権利の譲渡ができない
もし、今のビジネスを売却したり誰かに譲るということになった場合でも、Facebook個人アカウントの権利は譲渡できません。
仮にFacebookの個人アカウントがビジネスの主軸であったり、大きなウェイトを占めている場合、これを譲渡できないのはかなりのデメリットと言えます。
第3者が管理できない
ビジネスの規模が大きくなってくると、本人以外の第3者がログインして管理する必要が出てくるかもしれません。
ですが、個人アカウントは本人以外のアクセスは禁止となっています。
他人にパスワードを教えて管理してもらうということができないので、ビジネス活用という点では、これは大きなデメリットです。
ちなみに、規約違反覚悟で管理してもらおうと思えばできないことはありませんが、アカウント停止のリスクがあるということはくれぐれもお忘れなく。
Facebookは、IPアドレスやブラウザ、コンピューターなどのいろいろなログイン情報を取得しているので、いつもと違うログインは一撃で見破られます。
情報削除が面倒
もしかすると、この先「今のビジネスをやめたいなぁ」「新しいビジネスを展開したいなぁ」「このアカウントを閉じたいなぁ」なんて思うことがあるかもしれません。
ですが、個人アカウントだと膨大にある投稿の中からビジネスに関する投稿だけを削除するというのは、とても面倒で時間がかかります。
アカウントごと削除して最初からやり直したいと思っても、個人アカウントなので削除してしまうとFaceBook自体が使えなくなってしまいます。
もちろん、既存のアカウントを削除して新しいアカウントをつくることも可能ですが、またゼロからの出直しです。
さらに、FaceBookを使っているならメッセンジャーも利用していると思いますが、アカウントを削除してしまうとこれらのデータも消えてしまう、ということになってしまいます。
ビジネスの方向性が変わるというのはよくあることです。
もしそうなったとき、個人アカウントでビジネスを運用していると、とても面倒なことになってしまうのです。
これら以外にも、細々としたデメリットの要素を数え上げるとキリがないくらいです。
Facebookをビジネスに使うには?
では、FaceBookはビジネスに使えないのか?というと、もちろんそんなことはありません。
Facebook上でビジネスをおこなうにはFacebookページを使います。
Facebookページはビジネス利用を前提として用意されているので、ビジネスとの相性もとても良いです。
ということで、僕も今回、自分のビジネス用のFacebookページをつくってみました。
以下が、このブログ用につくったFacebookページです。
よろしければ、ぜひ「いいね!」していただけるとうれしいです!w
上記は新規に作成したFacebookページですが、自分の個人アカウントをすでにビジネスに使っている場合は、個人アカウントをFacebookページに移行するというやり方もあります。
このFacebookページの作成方法等については、また別の記事で詳しく解説したいと思います。
ちなみに、どこまでの範囲がビジネスなのか、についてですが、自分もしくは自分以外の商品やサービスを紹介することはもちろん、顧客リストや見込み客の獲得、厳密に言えばブログの更新通知もビジネスの範ちゅうにあたるのではないかなぁと個人的には感じています。
ブログの更新をタイムラインに投稿することで誰かが何らかの利益を享受する、もしくはそれを目的としているなら、それは私的利用の範囲を超えているとも言えそうです。
先ほどの規約を、もう一度ご覧ください。
Facebookでは、Facebook利用規約に従っていないFacebookアカウントを停止しています。
たとえば、次のような場合です。
Facebook利用規約に従っていないコンテンツを投稿している
偽名を使用している
他の人になりすましている
Facebookのコミュニティ規定に違反して、Facebookで許可されていない行為を続けている
嫌がらせ、広告、宣伝、その他の許可されていない行為を目的として、他の利用者に接触している
FaceBook利用規約より引用
広告や宣伝は明確に「許可されていない行為」とされています。
そう考えると、商品やサービスを告知することは当然として、ブログを見てもらうための投稿も、広告や宣伝にあたる行為と言えなくもないですよね。
この辺は解釈次第なのでなんとも言えませんが、使い方次第ではリスクになる可能性もありそうです。
なぜFacebookページがあるのか?
そもそも、なぜFacebookは個人アカウントとは別にFacebookページというものを用意しているのでしょうか。
それは、Facebookの収益モデルと関係があります。
Facebookの収益の大部分はこの広告収入が占めています。
ユーザーがFacebookページを利用しどんどん広告を出稿してくれれば、Facebookの収益も上がる。
なので、個人アカウントとは別に収益の取れるFacebookページを用意している、と考えることができます。
Facebookが個人アカウントでのビジネス利用を禁止しているのは、ズバリFacebookページを使って欲しいから。
Facebookをビジネスに使うなら、リスクを回避する意味でも個人アカウントではなくFacebookページを利用するのが賢明な判断だと言えそうです。
Facebookページなら、個人アカウントを停止される恐れもありませんし、広告も出稿でき、顧客情報などビジネスに関する役立つデータもいろいろと収集できます。
自分以外の第3者に管理してもらうこともできます。
ただ、個人アカウントでの告知が有効なのはまぎれもない事実です。
僕も、それは認識しています。
僕はこの記事で個人アカウントをビジネスに使ってはいけない、ということが言いたいわけではありません。
自分のアカウントをどう使おうが、それは個人の自由です。
アカウントが停止されないために、このような規約があるんだということを知って欲しくてこの記事を書きました。
これらの内容を頭の片隅に置いておくことで、少しでもリスクを減らせるんじゃないかと思います。
僕が感じる素朴な疑問
Facebookの個人アカウントをビジネスで使うのは違反だということは理解できました。
ただ、なんとなく腑に落ちないのがインスタグラムとの関連性です。
インスタグラムはビジネス使用が禁止になっていないどころか、アカウント自体をビジネスとして使えます。
プロフィールをビジネス仕様にできるんです。
で、肝心なところはここからで、インスタグラムの投稿ってFacebookのタイムラインでシェアできるようになっていますよね。
例えば、ビジネスで使っているインスタグラムの投稿をFacebookの個人タイムラインでシェアしたら、それは規約違反になるのだろうか。
インスタグラムといえども内容がビジネスに関連しているものであれば、やはりシェアすべきはビジネス用のFacebookページなのだろうか。
いろいろな疑問が浮かんでくるわけです。
もっとも、インスタグラムはFacebookの傘下であることを考えると、そこまで厳しくないのかもしれないし、そもそもそんな細かいことを考えながら使っている人なんてほとんどいないような気がします。
規約を確認してみたのですが、そのようなケースについては言及されていないので何とも言えません。
ネット上にもそれに関連する情報を見つけることはできませんでした。
そして、シェアということで言えば、Facebookページの投稿をFacebookの個人タイムラインでシェアするのも規約違反なのかどうか、というのも気になるところです。
この辺を明確にするには直接問い合わせるしかないですが、今回は端折ります。
また気が向いたら問い合わせてみて、回答があれば追記しようと思います。
細かいところではありますが、なるべくリスクを減らすという点では確認しておいて損はないはずなので。
これに関して明確な回答をお持ちであれば、ぜひ教えてください!
まとめ:ビジネスにはFacebookページを使いましょう!
いかがだったでしょうか。
Facebookの個人アカウントをビジネスに使うとどんなリスクがあるのか、そして、そのリスクを回避する方法がお分かりいただけたのではないかと思います。
僕もFacebookをビジネスで使っていますが、この規約を知るまではタイムラインで普通にビジネスの投稿を流していました。
ですが、今はちゃんとFaceBookページをつくり、そちらをビジネス用として利用しています。
プロフィールもビジネス色が過剰にならないように見直しました。
いかんせん規約にあいまいな部分が多いので、極力リスクを回避するための措置です。
ただ、ブログ投稿のシェアに関しては規約違反かどうか明確でないうえ、たくさんの人に見てもらいたいという理由もあり、これまで通り継続していこうと思います。
Facebookを見ていると、個人アカウントをビジネス仕様にし、ビジネス投稿を流しまくっている人を結構見かけます。
むしろ、ビジネスで使っている人の方が多いんじゃないかという印象です。
ちなみに、プロフィール画像やカバー画像にビジネスの実績や商品、サービス、オファーなどを掲載しているパターンもよく見かけますが、これもビジネス利用でNGの可能性が高いのではないかと思います。
とはいえ、これだけたくさんの人がやっていると、みんなやっているんだから別にいいじゃんと思ってしまうかもしれません。
正直、僕もそう思っていたことがあります。
というか、今でも思っていますw
ですが、規約違反なのは間違いないうえ、他の人が大丈夫でも、自分は大丈夫じゃないかもしれない。
実際、自分の人生においてそういう経験が何度かあるのですw
だから、余計にそう思います。
規約を知らなかったというのは言い訳にはなりません。
僕は他の媒体でアカウント停止ということを経験しているのですが、そういう場合においてのサプライヤーの対応は極めてドライです。
規約違反などの事例については、取り合ってすらもらえない可能性もあります。
そもそも、「アカウント停止になったらどうしよう」みたいにビクビクしながらギャンブルじみたビジネスをやるのは精神衛生上もよくありませんしね。
規約違反をしていて消されるかもしれないし、消されないかもしれない。
それは分からない。
でも、規約違反をしている限り、消される可能性は常にある。
決められたルールは守り、可能な限りリスクは排除。
アカウント停止されてからでは遅すぎます。
もしリスクを取るにしても、規約を知ったうえでやるのとそうでないのとでは、戦略や対応も全然違ってくるはずです。
FacebookはSNSのなかでもビジネスにとても効果的な媒体です。
規約をしっかり理解して、より安全に有効に活用したいですね。
なお、規約については頻繁に変わっているようなので、定期的に確認しておくといいかもしれませんね。
ぜひ参考にしていただけると幸いです!
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