加藤寿賀さんの「なぜ、はたらくのか」を読んで、美容師だった母のすごさを今さら理解した。

加藤寿賀・なぜはたらくのか


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「ひと目見ただけでどんな髪型にしたらいいか分かります」

15歳から94歳まで、理容師としてひたすら働き続けた加藤寿賀さんという女性の言葉です。

新橋のガード下にある「バーバーホマレ」で、その生涯を、人の髪を切ることだけに捧げました。

お客さんが、ある俳優の髪型にして欲しいと言えば実際に劇場まで行き、その頭の形や髪の生え方などを脳裏に焼き付けてきたこともあるそうです。

休みには六本木に行き、道行く人の髪型を観察したり、その熱意は94歳で病に倒れるまで、消える事はありませんでした。

加藤寿賀さんは、自分の仕事に誇りを持っていたのです。

私の母も美容師で、小さい頃はいつも髪を切ってもらっていました。

髪型にいろいろと注文をつける僕に、

「いろんなお客さんがいるけど、パッと見たら、どんな髪型が似合うか分かる。私に任せときなさい」

と言っていたのを思い出します。

母は中学を卒業してからずっと美容師をやっているのでもう60年近くのキャリアになるでしょうか。

母も同じく、毎日毎日、誇りを持ってお客さんの髪を切っていました。

自分の母を一流と呼ぶのには若干の抵抗を感じますが、その道を極めた人の言葉には、やはり圧倒的な説得力と重みがあります。

以前、こんなことがありました。

どんな髪型にしようか悩んでいた僕は、美容師さんに「どんな髪型にしたら似合いますか?」と聞いたんです。

そうしたら、

「それはご自分の好みなので、私には分かりかねます。こちらにカタログがありますから、参考にしてください」

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と言われたんです。

他にも、

「お任せでお願いします。カッコよくしてください」と言うと、「う~ん、どんな髪型がいいか決めてもらえないと切れません」

と言われたこともあります。

僕は基本、どんな髪型にするか決めていかないのでこう言われると、とても困ってしまうんです。

ずっと母に髪を切ってもらっていたので、自分で髪型を決めたことがほとんどありません。

だから、自分で髪型を決めるのが苦手なんです。

しかも、自分がカッコイイと思う髪型と人から見たカッコイイ髪型って違いますしね。

なので、座ったら勝手に髪を切ってカッコよくしてくれる、そんな美容室が理想です。

いまさら母に髪を切ってもらおうとは思いませんが、何も考えず椅子に座ると勝手に髪を切ってくれるので、(しかもまあまあ似合ってて)とっても気楽だったことを思い出します。

僕のような人間には、「バーバーホマレ」はもってこいです。

一度でいいから、「バーバーホマレ」に行ってみたかった。そして、加藤寿賀さんと話をしてみたかったです。

そろそろ髪を切らないといけません。

「バーバーホマレ」のような美容室にいつか巡り合えたらうれしいなぁ。

加藤寿賀さんの著書、「なぜ、はたらくのか」には彼女の人生全てが詰まっています。

とてもおすすめの1冊ですので、ぜひお手に取ってみてください。

自分は、なぜはたらくのか。

そんなテーマについて、改めて考えるきっかけになれば幸いです!


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